列車事故

今朝、兵庫県尼崎市でJR福知山線の列車脱線事故が起こった。
事故現場は当事務所から2キロほどのところである。
救急車が何台も走り、上空には多数のヘリコプターが旋回していた。

すでに多数の死者と負傷者が出ており、今も懸命の救出作業が行なわれている。
犠牲になられた方々のご冥福と負傷された方々のご回復をお祈り申し上げたい。
またご遺族に心よりお見舞い申し上げたい。

このような大惨事が起こった原因を究明し、2度と起こらないよう関係者には
努力してもらいたい。
このような事故が起こる度に、日本企業の倫理観が問われる。
人間の生命よりも利益を優先している企業が余りにも多いのではないか。
薬害エイズ問題、食の安全の問題、過労死の問題、三菱自動車等のリコール隠しなどなど。
今回の事故原因ははっきりしていないが、車両の軽量化による強度の低下、
線路のすぐ側までマンションを開発する業者など真摯に反省すべき点はあるだろう。
生命の安全という条件を満たした上で、合理化や効率化によるコストダウンで競争力を
高めるべきである。
生命の安全を犠牲にしてまで利益を追求する姿勢には全く共感できない。
鉄道会社だけでなく、すべての企業が業務内容を再点検する機会にしてもらいたい。

                                                              • -

SOHO・起業家支援
多田公認会計士事務所
公認会計士・税理士 多田 信広
tadacpa@mb.infoweb.ne.jp
http://homepage3.nifty.com/tadacpa/

                                                              • -

ヨーカドーグループ持株会社に

イトーヨーカドーセブンイレブンデニーズジャパンの親会社となる
持株会社を設立すると発表された。
いわゆる親子逆転(親会社の時価総額よろ子会社の時価総額が上回る)状態を
是正するということだが、買収に対する防衛策の一環である。
デニーズジャパンまで加えることで持株会社時価総額をできるだけ大きくして
敵対的買収を防ぐねらいがある。
しかし、上場している以上買収のリスクを全く回避することはできない。
敵対的買収への対抗策の王道は、経営者が企業価値を高め、配当なども含めて
株主に報いていく努力を続けることだと思う。

                                                              • -

SOHO・起業家支援
多田公認会計士事務所
公認会計士・税理士 多田 信広
tadacpa@mb.infoweb.ne.jp
http://homepage3.nifty.com/tadacpa/

                                                              • -

フジとライブドア提携合意

フジテレビとライブドアが和解し、提携に合意した。
事実上、ライブドアの勝利だろう。
堀江社長は、ITとメディアの融合を唱えているが、
今後フジとの提携がどのように具体化されるか注目したい。

                                                              • -

SOHO・起業家支援
多田公認会計士事務所
公認会計士・税理士 多田 信広
tadacpa@mb.infoweb.ne.jp
http://homepage3.nifty.com/tadacpa/

                                                              • -

コンサルティング

ある知人がコンサルティング会社に転職すると知らせてくれた。
会計事務所に勤務しているが、やはりコンサルティングをやってみたいということだ。
会計事務所、公認会計士、税理士といっても様々で、帳簿や決算書・申告書の作成だけ
しているところもあれば、各種コンサルティングに力を入れているところもある。
うちは、顧客企業のニーズに応えることを基本としているので、コンサルティング
積極的にやっている。
コンサルティングの定義は難しいが、端的に言えば、専門的な事柄についての相談業務
ということである。
日本では、まだまだコンサルティングにお金を出す企業は少ない。
しかし、コンサルティングなどソフト面の投資をしている企業は伸びている。
社長さんはその業界に精通しているが、ある種の思い込みがあったりする。
「この業界はもう飽和してる」「うちの業界はこういうやり方しかない」
「他の商売の方が儲かるのではないか」という声を聞く。
そこでコンサルタントは、「御社にもまだまだ工夫の余地はありますよ」
「他の商売にも困難なことややリスクがあります」などど第三者の立場から
客観的な提案をする。
そして、社長さんとの対話の中から新しい発想や知恵が生まれる。
また、従業員さんから現場の意見を聞く。
そうした中から新たな活路が生まれる場合もある。
結果として、会社が儲かって、社長さんが喜んで下さることが、
一番幸せなことであり、やりがいを感じることである。
コンサルタントには、知識や経験はもちろん、多角的なものの見方が要求される。
どの企業もやっていないことを思いついたとしても、どうして他の企業はやっていないのかを
様々な角度から検証すると、思わぬリスクや障壁がある場合もある。
だから、常に「やらない」という選択肢も必要である。
知人にも、多くの経験をして、優秀なコンサルタントになって企業をサポートしてもらいたい
と願っている。

                                                              • -

SOHO・起業家支援
多田公認会計士事務所
公認会計士・税理士 多田 信広
tadacpa@mb.infoweb.ne.jp
http://homepage3.nifty.com/tadacpa/

                                                              • -

3月決算

日本では、3月決算の会社が圧倒的に多い。
それで、5月末まで多忙な日々が続く。
ゴールデンウィークもゆっくり休めない。
巷では、海外旅行をする人が大幅に増えそうだ。
少しは景気に明るい兆しが出てきているのか。
愛・地球博愛知万博)にも行きたいが、いつになるだろう。
さあ、決算がんばろう。

                                                              • -

SOHO・起業家支援
多田公認会計士事務所
公認会計士・税理士 多田 信広
tadacpa@mb.infoweb.ne.jp
http://homepage3.nifty.com/tadacpa/

                                                              • -

カネボウ粉飾決算

カネボウが過去数年間に渡り2000億円の粉飾決算をしていたと報じられた。
旧経営陣の責任はもちろん、公認会計士監査法人も監査のあり方が問われるべきである。
経営が破綻した企業はほとんど粉飾決算をしている。
経営危機が迫ってくると、赤字決算による信用不安が破綻への引き金を引くとの怖れからだ。
しかし、本当は粉飾が致命傷になっていて、破綻後の処理を難しくしている場合が多い。
本当は赤字なのに、粉飾決算により黒字に見せかけ、納税や配当をしてさらに資金繰りが
苦しくなるという悪循環を繰り返している。
破綻処理するにしても、累積赤字が雪だるま式に増え、株主や債権者の損失も大きくなる。
粉飾決算を見抜くにはどうすればよいか?
まず、架空売上を計上している場合は、売掛金や未収入金の回収ができないため
残高が膨らんでいくし、営業利益が出ているのに営業活動によるキャッシュフロー
マイナスになっている場合が多い。
また、在庫の水増しによる粉飾の場合は、売上総利益率が急に上昇している場合が多い。
その他、不良資産の損失処理の先送りなどもある。
現行の会計制度で上場企業の経営状況を的確に把握するには、
連結キャッシュフロー計算書を見るのが一番だろう。
貸借対照表損益計算書はごまかして作れるが、
連結キャッシュフロー計算書は一番ごまかしにくいからだ。
投資家も賢明にならなければならないと思う。

                                                              • -

SOHO・起業家支援
多田公認会計士事務所
公認会計士・税理士 多田 信広
tadacpa@mb.infoweb.ne.jp
http://homepage3.nifty.com/tadacpa/

                                                              • -

ライブドア

今日ライブドアの株価が300円を割った。
ニッポン放送株式の含み損が100億円に達していることが嫌気されたようだ。
堀江社長ホリエモン)の経営手法には賛否両論ある。
現段階では、一定の成功を収めているので、評価できるだろう。
ただ、将来もこれまでの拡大戦略が通用するかは分からない。
堀江氏の経営戦略は目新しいようにも映るが、実は従来から行なわれている
M&Aによる経営多角化である。
以前はダイエーリクルート株を買ったり、ホークス球団を買収したりして
多角化を進めた時期もあった。しかし、多額の有利子負債と本業の不振で、
優良資産を売却せざるを得なかった。
これに対してライブドアは、うまくエクイティ・ファイナンス(株式等の発行による
資金調達)や株式交換を活用し、有利子負債も大きな負担とはなっていないし、
手元資金も充分保有している。
したがって、ライブドアの株価が維持できて、保有株式に多額の含み損が発生しない
限りは大きな問題にはならないだろう。
しかし、言い換えれば、ライブドアの株価が下落したり、保有株式に多額の含み損を
抱えるような状況になれば、経営が圧迫されることになる。
今回のニッポン放送への投資は、ライブドアの経営規模からすれば大きな投資である。
ライブドアニッポン放送を傘下に収めたように見えるが、実はライブドアニッポン放送
命運を握られているという見方もできるだろう。

                                                              • -

SOHO・起業家支援
多田公認会計士事務所
公認会計士・税理士 多田 信広
tadacpa@mb.infoweb.ne.jp
http://homepage3.nifty.com/tadacpa/

                                                              • -